
それアウトです!
態度
ハラスメントを受けている従業員を見て見ぬふり
企業におけるコンプライアンス違反が頻繁に取り沙汰されている。
昨今、何気なく発した一言やしぐさがきっかけで大問題に発展するケースも少なくない。本コラムでは、つい言ってしまいがちなキーワードや態度から、なぜそれが「アウト」なのかを掘り下げよう。
- ハラスメント
- 第三者
- 傍観者
パワハラ、セクハラなどのハラスメントが行われている現場を見て、経営者としてそれを止めた経験はあるだろうか。あるいは、ハラスメントを許さない職場環境を経営者としてつくれているだろうか。
ハラスメント被害者は、自分から意見や抗議の声を上げにくい。ミスがきっかけで叱責された場合は、「言われても仕方がない」と我慢してしまう。セクハラをされても、強く拒否して人間関係がこじれるのを恐れ、諦めてしまう。
一方、大抵の行為者は、自分の言動がハラスメントであるという自覚がない。パワハラは「正当な指導」、セクハラは「コミュニケーションの一つ」と誤って認識しているからだ。見聞きした第三者による何らかのアクションが、ハラスメント行為の防止に一番効果的だ。
第三者がすべき5つの行動
ハラスメントを見かけた人が被害軽減のためにできる5つの行動がある。
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監修
稲尾 和泉
クオレ・シー・キューブ 取締役2003年4月からクオレ・シー・キューブにてカウンセラーおよび研修講師。産業カウンセラー/キャリア・コンサルタント、精研式SCT(文章完成法テスト)修士、日本キャリア・カウンセリング学会会員。共著に『パワーハラスメント』(日本経済新聞出版)など