
それアウトです!
態度
大きな音を立ててドアを閉める
企業におけるコンプライアンス違反が頻繁に取り沙汰されている。
昨今、何気なく発した一言やしぐさがきっかけで大問題に発展するケースも少なくない。本コラムでは、つい言ってしまいがちなキーワードや態度から、なぜそれが「アウト」なのかを掘り下げよう。
- イライラ
- 無意識
- ハラスメント
職場の人が驚くような大きな音を立ててドアを閉めたり、机をバンとたたいたりして自分のいら立ちを物にぶつける。そんな行為に接して嫌な気分になったことはないだろうか。
やったほうは、誰かを直接攻撃するわけではないし、この程度は許されると考えるかもしれない。しかし、その場にいた周りの人たちは緊迫し、気持ちがざわつき平常心ではいられない。このような行為が続くと、「あの人はいつもイライラしている」「ずっと怒っている」と周囲に印象付けられ、職場の雰囲気は張り詰めてしまう。
とりわけ経営者や上司がこのような行為をした場合は、多くの従業員は不安になるはずだ。さらに事態が悪化するのではと恐れを抱く。これでは、仕事の生産性が落ちるのは明白だ。上層部は自分の影響力を自覚したい。特定の誰かに対するいら立ちでなくても、従業員に不安を与える言動は慎もう。
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監修
稲尾 和泉
クオレ・シー・キューブ 取締役2003年4月からクオレ・シー・キューブにてカウンセラーおよび研修講師。産業カウンセラー/キャリア・コンサルタント、精研式SCT(文章完成法テスト)修士、日本キャリア・カウンセリング学会会員。共著に『パワーハラスメント』(日本経済新聞出版)など