それアウトです!

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子どもの送迎は奥さんの仕事だろう

企業におけるコンプライアンス違反が頻繁に取り沙汰されている。
昨今、何気なく発した一言やしぐさがきっかけで大問題に発展するケースも少なくない。本コラムでは、つい言ってしまいがちなキーワードや態度から、なぜそれが「アウト」なのかを掘り下げよう。

  • 育児
  • 介護
  • ジェンダー・ハラスメント
  • アンコンシャス・バイアス
  • ワーク・ライフ・バランス
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「育児は母親の役割」といった考え方や価値観は、比較的年齢が高い経営者世代に根深く存在する。現在は夫婦が共に子育てをする時代だと頭では理解していても、男性従業員が子どものお迎えで早退する場に直面すると、今回のキーワードのような言葉を口にしがちだ。

経営者世代は、自身の幼少期も子どもを持ったときも、母親や妻が育児を担っていたケースが多い。父親の主体的な子育てを経験していないと、当たり前のように子育てをする父親像は想像しづらい。ただ、自分の子ども夫婦が協力して育児に奮闘する様子を身近で見ている人は、男性の育児参加への理解度が高くなる。

子育て経験の乏しい経営者世代は、マネジメントの観点からも昨今の男性育児参加の実態を知っておきたい。周囲に聞いたりメディアで情報収集したりして、認識を改める必要がある。

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監修

稲尾 和泉

クオレ・シー・キューブ 取締役

2003年4月からクオレ・シー・キューブにてカウンセラーおよび研修講師。産業カウンセラー、キャリア・コンサルタント、精研式SCT(文章完成法テスト)修士、日本キャリア・カウンセリング学会会員。共著に『パワーハラスメント』(日本経済新聞出版)など