トレンドを読み解く今月の数字

ちまたには様々な数字があふれている。それらは時に大きな意味を持つ。
「数字」から世の中の事象を切り取ってみよう。

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~世界のビッグマック指数における日本の順位~

Number Of The Month

Font "DSEG" by Keshikan. SIL Open Font License 1.1

1940年、ハンバーガーショップ・マクドナルドは米国カリフォルニア州で誕生した。日本では71年に1号店がスタートし、今や世界100カ国以上で約4万1000店舗を展開する(※1)。同店の人気メニューの一つ「ビッグマック」は、2枚のビーフパティとチーズ、オニオンを3段のバンズで挟んだボリュームのあるハンバーガーだ。

ビッグマックが世界各国でほぼ同じ原材料を使い、品質もおおよそ同一で比較しやすいことから、英国の経済誌「The Economist」が86年に「ビッグマック指数」を考案した。各国のビッグマックの価格を比較し、為替レートや物価水準など国を測る経済指標として年2回発表している。

ビッグマック指数は、各国のビッグマックの価格を米ドル換算し、米国の価格と比較して通貨の過大・過小評価を「%」で示す。基準となる米国を0%とし、プラスとマイナスに分かれる。今回取り上げたランキングは2025年1月時点のもので、54の国や地域が対象だ(※2)。1位はスイスで15年以来トップの座をキープし、ビッグマック指数は38.04%。2位はアルゼンチンで、24年7月の4位からランクアップした。同国の通貨であるアルゼンチン・ペソ高による物価の急騰が影響した。3位以降はウルグアイ、ノルウェー、ユーロ圏と続き、米国は7位だ。

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